唐津市 cook jam

今から9年半前に、なんとか2人目をと思い続けていた不妊治療に心も体も疲れた私は、もう1人の子どもとの生活を捨てがたく思い、里親登録に踏み切りました。当初は、今日幸せな生活を過ごす事ができるようになるなど、想像もつきませんでした。
登録から10か月後、兼ねてからの希望である新生児委託を迎える夢が叶い、この手にその子を抱き上げた時の温もりは、今でも忘れられません。
そんな次男も今年9歳になります。
子育てする中で、成長の遅れを心配する事も多々ありました。例えば、お座りができるようになる時期、歩き始める時期も他の子よりかなり遅く、本当に歩くのか心配しましたが、1歳9か月でようやく歩くことができ、あの歩けるようになった日、そして喜びはかけがえのない思い出となりました。
その時からです。
この子は他の子より少し成長がゆっくりさんなんだと認識することができるようになり、このことがきっかけで、それぞれの子どもによって成長が違って当たり前と思えるようになり、実際に経験してみないとわからないことばかりだと感じています。ちなみに、長男はマイペースで幼稚な中1、次男はガリガリで未だに全乳歯の小3、太めで男勝りの長女は年長、この3人の母として、仕事、家事、子育てと忙しい日々ではありますが、子どもたちの成長する姿の側で一喜一憂する毎日です。
生活の中では、兄弟喧嘩もよくある光景で、怪我をしない程度は遠目で見守っています。これも成長の証だと思い、なるべく仲裁に入らずにいます。止めたい気持ちを抑えるこの時期の親としての我慢はかなりキツイものがありますが、、、

最後になりましたが、この9年間の子育てを振り返ってみて、やはりひとりでは子育ては出来ないと痛感しました。仕事、家事、子育て、どれ一つ満足にできませんでした。パートナーである主人の家事や子育てへの協力と理解、そして、子どもたちの協力は必要不可欠でした。
また、同じ子育てをしている里親仲間の存在で救われた事も多くありました。日々、子どもたちは成長しますから悩みや苦労はつきません。そんな時、共感してくれ、悩みを打ち明け不安から助けてくれたりしたのは里親仲間でした。
これからも多くの人を巻き込んで、子育てをより楽しく、子どもたちのたくさんの笑顔をみて過ごす事が私の幸せに繋がるような気がします。こうしてそんな気持ちになれたのも周囲の支えがあるからなのでしょう。
そして、その事に気づかせてくれた3人の子どもたちこそ私の最愛の宝物だと思っています。